環境白書を読む会

先日「環境白書を読む会」ならぬものに参加してきました。どんな内容かといいますと、膨大なページ数にのぼる「環境白書」を、その作成に携わった方々にダイジェストで解説してもらうってな会でございます。今回は、その第1回目。まあ500ページもあるような白書を1時間で解説するという、なかなか大胆かつ無謀な試みなのですが、平日のお昼にもかかわらず、50人ほどの参加者がありました。企業参加者が6割、NPO・市民が2割で、あとは学生・官公庁系の方々という構成でしょうか。

最初にファシリテーターの方から、「いまおすわりの席の隣同士で、簡単に自己紹介をおこなってください!」というお話があり、2、3分で隣席の方とお互いごあいさつ。緊張がほぐれるのにピッタリのトークタイムです。続いて、いよいよ本題の「環境白書」の解説です。
「環境白書」には本来の白書の他に、循環白書と(生物)多様性白書についての記述がされており、講師である環境庁の方(2名)は、それぞれご担当の分野についてご説明いただきました。
ただ、エコ検定勉強のため、内容はある程度は把握していたので、正直いいますと解説にはそれほど目新しいことはなかったんです。それよりも面白かったのは、後で行なわれた質疑応答です。わざわざこうした会に参加される皆さんですから、環境やエコへの関心や熱意をお持ちの方が多く、通常のセミナーとは比べものにならないくらい質問数も多く、白熱しました。環境庁の方は、どの質問にも丁寧に回答されており、見ていてちょっと好感をもっちゃいましたね。特に「環境白書」のお固いイメージのある文章には、実はそれぞれ書き手の思い(想念)が込こめられている話は、サイコーでした。なるほど。読むだけでは違った解釈をしてしまう箇所も多々あるのは、そうした思い入れが行き過ぎた形で表れているような・・・、この話を聞いてふと思いました。

終わってみると、思った以上に楽しいセミナーでしたね。参加者の関心の高さもさることながら、お役所の方も、情熱をもって取り組んでいることがわかって、新たな発見がありました。
できれば、解説の際は、いろいろなエピソードや他国事例を交えて話してもらえると、もっと楽しかったかもしれません。このようなセミナーがあれば、次回もぜひ参加したいと思います。